2014年10月24日金曜日

死者の日コース2014

こんにちは。先週はずっと雨が続いていたのですが、今週は後半戦に入ってようやく晴れの日が続いています。やっぱり、晴れは気持ちがいいですね。

さて、ICOでは今週月曜日より「死者の日コース」が始まっています。午後のワークショップは、マスクづくりとお菓子づくりの2種類。

マスクは、出来上がった見本しか見たことがなかったので、ワークショップの過程を見るとこんなにも手間ひまのかかる作業なのかーー!!と驚きの連続です。


まず初日、顔の型を取るところから始めます。石膏のついた包帯を切り刻んで小さなピースにし、それをぺたぺたと顔に貼付けて行きます。2人1組になって行なわれるのですが、1人目が終了すると、その仮面の状態でパートナーの顔の型を取って行きます。表情が見えないうえに、口の周りも固められているので誰も話すことができず、白い顔の人がもくもくと作業をするというなんともシュールな風景です。


型を取り終わったマスクは、乾かします。この「乾かす」という工程が非常に重要です。この時点で既に表情豊かなマスクの方が出来上がってきています。顔の型を取って改めて、外国人って彫りが深いなぁ、と感心してしまいます。


2日目は、マスクの強度を増すためにボンドなどを練り込んだ液をマスクに重ねて行きます。そして、思い思いのデザインを施します。

段ボールを付けたり、パスタ(紙とボンドを練り込んだ素材)を貼付けたりして、ますます個性豊かになっていくマスク……。工作などをするのは久しぶりの大人たちが黙々と、ああでもない、こうでもない、と頭をひねりながら作業は続きます。

そして、この日も最後は乾燥。



さて、3日目。この日の作業はかなり職人技です。パスタや段ボールでデザインを施した状態では、表面がごつごつしています。そこで、これをスムーズにするというのが3日目の課題です。

ボンドを溶いた特別な液を刷毛で塗り、乾燥させては紙ヤスリでやするという作業を繰り返します。この作業を繰り返せば繰り返すほどマスクの表面がつるつるすべすべになっていくのです。紙ヤスリではなかなかツルッツルにはならないので、かなり忍耐強さが必要な作業です。

そして最終日4日目!!いよいよ絵付けです。つるつるになったマスクに、それぞれ色をつけていきます。3日目、4日目あたりはとくに太陽のあるないが作業の質を左右します。

色がつくとさらに個性が炸裂。同じ工程を経てきたのに、出来上がったマスクは十人十色。来週31日のコンパルサの日にみんなでマスクをかぶって学校の周りの練り歩くことになっています。楽しみです!!

来週もこのマスクづくりのワークショップが開催されます!!

もう一つのワークショップは、死者の日にまつわるお菓子づくりです。


あまり写真がないのですが、ある日はシュガースカル(ガイコツの砂糖菓子)づくりが開催されました。

街も徐々にガイコツのデコレーションが増え始めました。死者の日はいよいよ来週です!!

それでは、良い週末をお過ごし下さいね。

Instituto Cultural Oaxaca
日本人スタッフ あみ

2014年10月13日月曜日

言い回し

こんにちは。今日は、暑い……、そんな一言に尽きる一日でした。朝晩は相変わらず涼しいのですが、日差しがやはり強いメキシコ。晴れるとあっという間に気温が上がります。

今日、お昼ご飯に2週間ぶりくらいによくいく屋台に食べに行きました。すると、

Qué milagro!!(奇跡だー!!)

と言われました。「なんでよ〜」、と言うと、「最近顔見せないから、もう来ないかと思った」と言われました。そんなオーバーな!!と思いますが、たぶんそういう言い回しなんだと思います。というのも、他のところでも「ケ・ミラグロ!!」とよく言われます。日本語で「奇跡的」というと、なんだか神々しくてファーーっと、後光が射したようなイメージですが、この場合は多分「びっくりしたなぁ!!」くらいの感じだと思います。でも、面と向かって「ケ・ミラグロ!」と言われると、やっぱり、そんなに劇的に言わんでもいいのに、と思ってしまいます。全然嫌味や皮肉を混めた感じではなく、ただ単に「珍しいやん」「びっくりやん」という感じで使われているように感じます。


このように、言語や国が変われば表現が色々変わるのでおもしろいなと思います。この間、何人かで話している時に誰かがくしゃみをしました。日本では、くしゃみを2回ほどしたら「誰かが噂をしている」などと言われますが、くしゃみをした人に対して別に声をかかけることはありません。メキシコでは、「Salud」と言います。健康、という意味ですが、お大事に、ということなのでしょう。日本以外の国でくしゃみをするとこのように周りの人が声をかけてくれるのは知っていましたが、そこにいたイギリス人の友だちが

「スペインではJesus(へスース)と言うんだよ」

と教えてくれた。ヘスース?!なんで?!驚くと、ヘスースはジーザスのスペイン語読み。つまり、英語でくしゃみをした時に周りの人が言ってくれる、(God)Bless you(神のご加護を!!)というのにより近い表現なのかなぁ、という印象を受けました。ヘスースは男性の名前にもよく使われているので、くしゃみをしていきなり「ヘスース!!」と言われたら驚いてしまうだろうな、と思いました。「え?!私、ヘスースじゃないよ?!」「え?!ヘスース、どこの誰?!」ということになるでしょう。

奇跡だのヘスースだのが日常で使われる表現に使われているのを見ると、ああ、カトリック(あるいはキリスト教)の国なんだなぁと言う気がします。(日本語で、仏の顔も三度まで、とかの表現があるのと一緒なのでしょうか?!)おもしろいですね。余談ですが、先日初めて「聖☆お兄さん」を観ました。紀末を無事に終えたイエスとブッダの二人が東京の立川という下界でバカンスを過ごすという話です。おもしろかったので、マンガも読んでみたいなぁ、と思いつつ……。

話がそれました。外国に暮らしてみたり、外国語を学んでみたりすると、宗教のことを考える(あるいは触れる)機会が日本にいるときよりも多いなぁと感じます。そして、意識していないようですが、我々の日常にしっかりと根付いているのだな〜ということにも気がつきます。

【おまけ】
今日知ったおもしろいフレーズ。

echarse la bolita(直訳すると、ちっちゃいボールを蹴る、投げる、ですが……)

これは、日本語で言うところの「たらい回し」に当てはまる表現なんだそうです。Aさんに聞いたら、Bさんに聞いてといわれ、Bさんに聞いたらAさんに聞いて、とまさにたらい回し。いわゆる「責任逃れ」という状況でしょうか。メキシコには日本のたらいはないけど、そういう状況はしっかりとあるんだなぁと思うと、おもしろいですね。さすが、人間。

いや、そもそも、たらい回しってなんなんだ?!という疑問がわいたので少し調べてみると、たらい回しという曲芸があったのだそうです。(図参照)



それでは、よい一週間をお過ごし下さいね。

Instituto Cultural Oaxaca
日本人スタッフ あみ

2014年10月10日金曜日

トルタ/トルタス

こんにちは。オアハカ、今日はさわやかな日和です。建物の中にいると少しひんやりしますが、太陽の光をあびるとほこほこと温もって気持ちがいいです。

「メキシコ料理と言えばーーー」、ということで、この間「タコス」について書きました。タコスは言わずと知れたメキシコ料理の代表、日本料理で言うところの寿司みたいなもんだと思いますが、メキシコ料理にはその他にもおいしい料理がたくさんです。

例えば、「トルタ(複数形では、トルタス)」。Tortaと聞くと、通常はいわゆるタルト、ケーキのようなものを想像してしまいますが、メキシコでは具をたくさん挟んだサンドイッチのような食べ物のことを差します。

トルタ屋さんは、街の中のいたるところで見かけます。間食が好きなメキシコ人たちは、きっとこれをおやつ代わり、小腹がすいた時に食べているのだと思いますが、中に具がいっぱいなので、十分ご飯代わりになります。トルタは値段も良心的で、国民食の一つに数えてもいいのではないかというくらいにみんなに親しまれた食べ物です。

▲これがメキシコのトルタ!!サブウェイのサンドイッチみたいなパンが使われています。

ボリージョテレラという外は固めで中はふわふわのフランスパンのようなパンが使われます。パン屋さんの友だちにその違い聞いたら、「形」と言われました。テレラの方が丸いのだそうです。パン屋さんに行くと、これらのパンはでかいかご(というかもはや、檻)の中にてんこもりになって売られています。お客さんたちも1個や2個どころではなく、大きな袋がパンパンになるくらいに買っています。全員お店でもしてるんかな?!と思わせる程の大量買い……。

トルタには特に決まったルールはありません。もう、何でも好きなものを挟んでOK!!という自由な食べ物です。私が好きな具は「ミラネサ・コン・ケシージョ」というものです。ミラネサは、薄いポークカツレツ(あるいは、鶏カツレツ)のことです。それを短冊状に切って鉄板で温めます。

オーダーした中身の具を鉄板で温めだすのと同時に、パンの準備も始まります。ふたつに切って、黒いフリホーレス(豆)のペーストがパンに塗られます。(これは、オアハカだけなのか、他の地域でトルタを買ったときは塗ってなかったような気もします。)そして、アボガドのスライス、トマトなどがデフォルトでセットされます。

▲鉄板の上で調理される食べ物は、世界共通でおいしいですねぇ〜。

そうこうしているうちに、鉄板の具があたたまり、パンにそれらの具を挟んでパンごともういちど焼きます。コテのようなものを使ってぎゅっとしたりひっくり返したりする様子は、お好み焼きでも作っているかのような……。(どうしてか、他の国の料理を日本の食べ物にすぐに例えてしまう癖があります。タコスは、私の中では手巻き寿司、あるいは焼き鳥のような食べ物です。タコスにはさまざまな部位の肉が使われるので、おおーー、焼き鳥っぽい!!と思ってしまいます。)本当に鮮やかで見とれてしまいます。

そして、できあがったあたたかいサンドイッチことトルタに薬味をトッピングしていただきます。薬味は酢漬けにしたハラペーニョだったり、サルサだったり、お店によってさまざまです。

「何を挟んでもオッケイ!!」というこの寛容な食べ物、トルタ。中には、タマル(トウモロコシの粉を使ったちまきのような食べ物)を挟んだ邪道なものもあるんだそうな。パンとタマルをいっしょに食べる必要性が全く分からないのですが、Torta guajolotes(トルタワホローテ:七面鳥のトルタ?!)と呼び名がちゃんとあるので、意外と市民権を得ているのかな?!とか思ったり……。

その他では、ハリスコ州ではTorta ahogada(トルタアオガーダ:溺れたトルタ)というトルタもあります。初めてその作る様子を見たときは衝撃的でした。ボリージョをふたつに割って開けたかと思うと、中のふわふわのパンの部分(一番おいしい部分)を手でわしづかみにして取り出し、その空いた空間にかわりに肉を詰め込み、さらにその肉入りボリージョにどばっとサルサ(サラサラで辛くない)をかけてトルタを溺れさせた状態で「はいよっ」と差し出されたときは、「お、おぉ……」しばし言葉を失いました。

こうして見ると、すごいなぁ、トルタ。なんと柔軟性のある食べ物なのでしょう。

▲トルタ屋さんの看板。ゆるいし、もう、どうにでもして、状態。

安いしおいしいし、どこにでも売っているところがあるということでメキシコにいたらお世話になる機会の多いこのトルタ。日本では知名度が低いのではないでしょうか。メキシコに来られた際は、ぜひともお気に入りのトルタを見つけて下さいね。オアハカはケソオアハケーニョという裂けるチーズが有名なので、トルタも、断然「ケソ(チーズ)」入りのものがオススメです!!

このトルタに魅了された方が、日本は東京で近々トルタ屋さんをオープンするそうです。ICOで勉強されていたさちこさんという方なのですが、とてもパワフルな女性で、「日本に帰ったらトルタ屋をつくる!!!そして、またオアハカに戻ってくる!!」と言い残してオアハカを後にしたかと思うと、着々とその準備を進めているようで、この度ウェブサイトが完成したお知らせを受けました。

さちこさんもメキシコやオアハカの魅力にすっかりはまってしまった一人で、日本に帰ったらオアハカの素晴らしさを伝えたいと言っていましたが、「食」という形でそれを実現しようとしています。私も、自分がいいなぁと思ったものを人に伝えるのが好きなので、さちこさんのように活動する方をオアハカから応援したいと思っています。

2014年11月にはオープン予定だそうで、東京で移動販売をするそうです。メキシコに来たことがある人は懐かしの「トルタ」をぜひ味わって下さいね。そして、メキシコにまだ行ったことはないひともこのおいしいメキシコ庶民の味「トルタ」を体験してみて下さいね。


それでは、良い週末をお過ごし下さいね。

Instituto Cultural Oaxaca
日本人スタッフ あみ

2014年10月9日木曜日

オアハカに!!

こんにちは。

先週の土曜日、秋篠宮殿下と紀子さまがオアハカに来られていたそうです。

▲こちら、モンテアルバンでのお写真。

日本では、このニュースは流れたのでしょうか?!

http://www.24-horas.mx/principes-de-japon-llegan-a-mexico-inauguraran-el-festival-cervantino/


2014年10月7日火曜日

オアハカのチョコレート(チョコラテ)

こんにちは。現在、映画祭が絶賛開催中のオアハカです。先週の土曜日からOaxaca Film Fest 5が始まりました。街のいろいろなところで映画を見ることができるようで、かなり盛り上がっています。ショートフィルムや、長編など、さまざまな映画がこの一週間は見られるので、プログラムをチェックして何本か見れたらいいなぁと思います。

私は、コーヒー党なので毎日コーヒーをずっと飲んでいます。オアハカはコーヒーが本当においしいので、めちゃくちゃありがたいです。しかも!!ローカルのカフェはチェーン店よりも安くて、おいしいというありがたいづくしのオアハカコーヒー事情。しかし、少し肌寒いときやちょっとほっこりしたいときはチョコラテ(チョコレートのこと)が飲みたくなります。そう、オアハカはチョコレートでも有名なのです。

▲オアハカのチョコラテ。パンデジェマ(卵黄がいっぱいのパン)と一緒に食べるのがオススメ!!

チョコレートの歴史をみてみると、チョコレートの原料のカカオの起源はなんとメキシコなのです。
紀元前から、古代メキシコではカカオは「神様の食べ物」といわれ、大変高価なものでした。
16世紀の初め頃、アステカの皇帝モンテスマはとても貴重な飲み物として黄金のカップで1日に50杯ものショコラトル(チョコレートのこと)を飲んでいたといいます。当時のチョコレートは、今とは違って、カカオ豆をすりつぶしたドロドロした飲み物で、人々はそれにとうもろこしの粉を加えたり、バニラやスパイスで香りをつけて飲んでいました。
1519年、モンテスマ皇帝の前に1人のスペイン人が現われます。カカオをヨーロッパにもたらしたフェルナンド・コルテス将軍です。メキシコに遠征したコルテス将軍は、皇帝にチョコラトルをご馳走になり、その未知の味にビックリ。部下の兵士に飲ませて元気をつけさせたとか。
1528年、戦利品と一緒に持ち帰られたカカオとショコラトルはスペインに持ち帰られました。 その後、砂糖などを加えた甘い飲み物として、ヨーロッパ全土に広まっていきます。(ロッテのホームページより抜粋 
オアハカの「チョコラテ」は、日本で食べられたり飲まれたりしているものとはひと味違います。

ココアのようなパウダーを溶かすのではなく、「チョコレート玉」をお湯や牛乳で溶かします。溶かす際には、「モリニージョ」という木の棒が使われます。

▲モリニージョ。初めて屋台で見たときは、こういう木のおもちゃ、あるいは飾りかと思いました。まさか、チョコレートかくはん機だったとは。

チョコラテの舌触りは少しじゃりじゃりした感じで、シナモンの風味がします。ふわっふわの泡を立てて出してくれるところもあり、美味。上の写真にあるように、パンデジェマという卵黄パンと一緒に食べるとさらにおいしいです。……想像しているだけで、ああ、なんだかほっこりしてきた。笑

オアハカのセントロ(街の中心)には、チョコラテ屋さんが立ち並んだ一角があり、チョコレートの香りがあたりを埋め尽くしています。「ああ、ええにおいやなぁ……」と顔がほころんでしまいます。さすが、神の食べ物……!!

日本で売られているチョコレートは、板チョコやココアが主流ですが、そのチョコラテ屋さん街で売られているチョコレートは少し様子が違います。

店の前に、カカオがいっぱい入ったずずーーんとおいてあります。日本ではなかなかカカオ豆の状態で見かけることがないので、おお、と食いついてみていると、その奥には何やら重工な機械がおいてあります。


この機械で、カカオ・シナモンスティック・アーモンドをすりつぶします。すると、ドロドロした液体が下に落ちてくるので、そこで砂糖と混ぜます。そしてもう一度、すりつぶすところに入れると、今度はもっと乾燥した粉状になったものがでてきます。砂糖をたくさんいれると、粉感が増すそうです。

▲動画で見ると、こんな感じです。手際がよくて、思わずじいいっと見入ってしまいます。

こうして出来上がったチョコラテの粉??を丸めてボールにしたり、板状にしたりして保存するそうです。カカオと、シナモンやアーモンド、砂糖の割合は個人の好みだそうで、その家庭や人それぞれにレシピがあるのだそうです。

オアハカではいろんなところでチョコレートの飲み比べをしても楽しいかもしれません。コーヒー党としては、ジレンマですが……。笑

それでは、良い一週間を〜。

Instituto Cultural Oaxaca
日本人スタッフ あみ

2014年10月3日金曜日

Oaxaca Cine

こんにちは。日々あっという間に過ぎていくなと思っていると、気がつけばもう10月です。本当に早いです。

また最近雨がちの日々が続いていましたが、今日は久しぶりに快晴。やっぱり空の青が濃いです。久しぶりの青空で、見上げるとなんだか吸い込まれそうな、そういう深くて高い青の色です。

9月16日の独立記念日を終え、街は死者の日に向かっています。個人的なことなのですが、私は素材屋さんを巡るのが好きなので、布屋さんやデコレーション屋さんなどにはガイコツの布や飾りが一気に増えてきて、そういうところに「死者の日の到来」の予感を感じます。それらをみていると、ザ・ガイコツ!!というメキシコらしいものに紛れて、カボチャや魔女と言ったハロウィンの要素が強いものも見かけます。日本でもここ数年のハロウィンの普及っぷりには目を見張るものがありますが、メキシコでもハロウィンの文化が流れ込んできているのだなぁと少し意外に感じたりもします。

気温にあまり変化がないオアハカなので、そんなところで季節感を楽しんでいる今日この頃です。改めて、日本って四季のメリハリがある国なんだなぁと感じます。

しかし、オアハカは、季節感こそあまり感じないですが、文化や芸術に溢れた街だなぁというのは日々感じます。オアハカに美術を学びにくる学生も多いと聞きますし、街にはたくさんのギャラリーや美術館があることからもアートが街に日常的に存在しているんだなということを感じます。

毎月さまざまなイベントも開催されているのですが、私は「Oaxaca Cine」という映画のイベントがとても気に入っています。というのも、テアトロ(劇場)で映画を上映してくれるのです。しかも、アルカラ劇場(テアトロアルカラ)という100年以上の歴史を持つ劇場なのです。普段はもちろん劇やコンサートなどが上映されているのですが、月に数回Oaxaca Cineの主催で映画の上映会があるのです。

▲アルカラ劇場の外観はこんな感じです。

▲座席は舞台の正面にある赤いシートと、ボックス席があります。

▲見上げると天井には天使の絵が書いてあって、雰囲気が抜群。

普通だとなかなか劇場に(しかもこんな立派な)足を運ぶことはないのですが、映画の時は、入場料も30ペソととてもありがたいのです。ずっと気になっていたのですが、テアトロとなると少し敷居が高いような気がしていたので、このように解放されているとかなり気軽に利用することができます。しかもリッチな気分で映画を楽しむことができるのでとても重宝しています。

小さなtaquilla(チケット売り場)でチケットを買って、席に座って上映の開始を待ちます。場内にはBGMが流れていて、とても心地のよい時間が流れます。


上映される映画は、毎月このようなポスターで知らされます。メキシコの映画は、新しめのインディペンデント映画が多い印象を受けます。普通のシネコンなどで上映されているものとは少し毛色が異なりますが、劇場の雰囲気にあっていると感じます。(たまに、ダークすぎて凹みます……。笑)一度、スタジオジブリの「風立ちぬ」が上映されていたこともあり、日本の映画を大きなスクリーンで見ることができてうれしかったです。

街では、その他にもいろいろなところで映画が上映されているみたいなので(入場無料のものもあるようです!)オアハカの街歩きのオプションにぜひ加えてみて下さい。

それでは、良い週末をお過ごください!!

【FYI】


Instituto Cultural Oaxaca
日本人スタッフ あみ

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